第一回「いつになったら実現するの? 立体化と大山駅周辺まちづくり」~本編トークサロン~

商店街・東上線立体化など大山の未来をキーマンと議論!
東京・板橋 オープンサロン hosted by 河野ゆうき

テーマ:「いつになったら実現するの? 立体化と大山駅周辺まちづくり」

Q.大山って、どんなところ?
「板橋区の顔」と言われ、区役所や文化会館、税務署などの官公庁や文化施設などが集まる板橋区の中心地。東武東上線大山駅と都営地下鉄三田線板橋区役所前駅があり、中山道から分かれる旧川越街道沿いに栄えた商店街がある。大山駅をはさんで東側が遊座大山商店街、西側がハッピーロード大山商店街。テレビなどでよく取り上げられる都内でも有名な商店街です。池袋駅から3つ目、約6分。近くには、川越街道、中山道(国道17号)、山手通り、環七通り、首都高速5号線が走り、東京都健康長寿医療センター、都立豊島病院、日本大学付属病院、帝京大学病院など、医療機関の集積地としても有名です。

Q.商店街を分断する計画道路は、必要なの?
 平成27年2月、東京都は国土交通省から都市計画事業の認可を受け、「特定整備路線 補助第26号線(大山中央)」の事業に着手することを決定しました。
 補助第26号線は、品川区東大井一丁目から板橋区氷川町に至る延長約22.4㎞の都市計画道路で、大山町地内における延長は375mです。幅員20m程度の道路ができることにより、延焼遮断帯として災害に強いまちづくり寄与し、交通の円滑化や電線地中化など良好な都市景観を創出する効果があります。

Q.商店街は、どうなっちゃうの?
 ハッピーロード大山商店街の約3分の1が、整備路線と重なっているため、早期から賑わい創出のための拠点整備を計画してきました。
 道路が交差する「クロスポイント周辺地区」とその先の川越街道へのつながる「ピッコロ・スクエア周辺地区」の再開発を進めています。
 現在は、クロスポイントは再開発事業組合として認可され、ピッコロ・スクエアは再開発の準備組合として準備を進めいています。

Q.東上線の立体化って?
 都内には、約1,050箇所もの踏切が、まだ存在し、道路交通の円滑化に大きな妨げになっています。朝夕のピーク時に、開かずの踏切も存在し、渋滞や事故の危険性もはらんでいます。
鉄道の連続立体交差事業は、市街地において道路と交差している鉄道を一定区間連続して高架化または地下化することで立体化を行い、複数の踏切の除去をする事業です。
東京都は平成16年に「踏切対策基本方針」を策定し、20箇所の「鉄道立体化の検討対象区間」を定めました。ここ東武東上線大山駅付近もその対象区間になりました。
その後、板橋区は、地域住民や商店街の皆さんが参画する「大山駅周辺地区まちづくり協議会」を設置し、平成24年、「大山駅周辺地区まちづくりマスタープラン」をまとめ、区長に提言しました。それを受け、区は26年3月に「大山まちづくり総合計画」を策定しました。
そして、それらの皆様の努力と熱意が奏功し、沿線のまちづくりの進捗や立体化の費用対効果が認められ、東京都は、平成26年9月に、大山駅付近を「連続立体交差事業の事業候補区間」に位置づけ、29年4月に、国土交通省から「着工準備採択」を受けました。

Q.いつになったら実現するの?
 この大山駅周辺のまちづくりは、複数の事業が同時に重なりあって進んでおります。
①都市計画道路 補助第26号線
②市街地再開発事業 ピッコロ・スクエア周辺地区
③市街地再開発事業 クロスポイント周辺地区
④大山駅西地区 地区計画
⑤共同建替えの支援(補助第26号線との一体的整備)
⑥不燃化推進特定整備地区(不燃化特区)
⑦駅前広場(板橋区画街路第9号線)
⑧連続立体交差事業
⑨側道(鉄道付属街路)
以上のように多岐に渡る事業が進む、板橋区政史上最大の大事業であり、全ての事業が終了するまで、10年でできるか15年かかるか、予想がつきません。様々な課題を解決しながら、前に進めていきたいと思います。

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