豊洲市場への早期移転を!
~近代的かつ持続可能な豊洲へ~
BSフジ プライムニュース ダイジェスト 2017・03・20
「検証!石原元都知事 百条委員会」(抜粋)より
BSフジ プライムニュース ダイジェスト
「地下水モニタリング調査と今後のゆくえ」(抜粋)より
(当ページの内容は2017年当時の私のWebサイトより、内容をそのまま再掲出したものです。)
【主張】
〇築地市場の老朽化はもう限界
築80年を超える築地市場では現在、事業者の皆さんの「マンパワー」によって品質と衛生が保たれてきました。しかし、築地市場内の建物の多くは耐震基準を満たしておらず、また今後も市場内建築物の耐震化は不可能です。
〇応急処置の整備ではいずれ破綻
築地市場にはアスベストや土壌汚染問題など、今後、食の安全安心が危惧されます。応急的な整備を繰り返しても、いずれは破綻します。知事は市場開設者として、安全の確保と東京の食の供給に責任があります。
〇豊洲は科学的、法的にも安全
一方、豊洲市場はこれからの問題をクリアするためにつくられた施設であり、安全性は確認されています。築地での現地再整備ができない以上、「豊洲市場への移転以外には道はない」と考えています。今後は。「安全」の積み重ねを丁寧に都民に説明し、「安心」をしていただく努力をしなければなりません。
〇百年先を見据えた決断を!
百年先の東京を見据えた「市場機能のあるべき姿」について、我々は、豊洲移転という結論に辿り着きました。これは、時代の変化とともに、変わり続ける食の流通機構や消費生活など、将来、どうあるべきかという検証を重ねた上での結論であります。
知事の正式な諮問機関としての東京都卸売市場審議会があります。私自身も、小池知事よりの委嘱を受け、審議会のメンバーとして参加をしております。知事は、この正式な諮問機関の提言や整備計画を無視し、私的なプロジェクトチームの意見を重視しております。この知事の姿勢には、私は理解ができません。
将来にわたり都民の食の安全安心、食の流通・安定供給、食の文化まで考え、それを守り、発展させていくため、築地ブランド(事業者の目利き・腕利き)と最新鋭の機能を持つ豊洲ブランドを融合・再構築させ、世界一の市場を目指し、一日も早い決断を知事に促していきたいと思います。
「ベンゼン100倍…大丈夫?」という疑問にお答えします
環境学者に聞いてみました。
- Q:環境基準の100倍のベンゼンを含む豊洲市場の地下水はどれくらい危険なのですか?もし、その水を飲んでしまったら?
- A:仮に、その水を、70年間、毎日、お猪口一杯、飲み続けても、健康への影響は全くありません。
これは都内住宅地で一日、呼吸により摂取するベンゼンの量と同じです。
ましてや市場の地下にある水は、摂取する状況ではありません。
ちなみに、労働作業環境の管理基準は、環境基準の1000倍だそうです。
「なるほどQ&A」
- Q:今のままの築地ではだめなの?
- A:昭和10年の開場から80年以上が経過している築地市場は、施設の老朽化が進み、安全性に多くの不安を抱えていますが、事業者の皆さんの「マンパワー」によって品質と衛生が保たれています。
しかし、このままでは、築地市場が都民の食生活を支える役割が果たせなくなる恐れがあるほか、施設の耐震性も懸念されることから、一刻も早く、抜本的な対策を進める必要があります。 - Q:なぜ豊洲地区が移転先に選ばれたの?
- A:築地市場の現在地整備が頓挫した後、業界要望等をもとにした、移転整備を行う条件は以下のようなものでした。
- 約40haの広いまとまった敷地
- 高速道路や幹線道路へのアクセス
- 築地の商圏に近く顧客との関係などを継承できること
これら全ての条件を満たす移転先として豊洲地区が選ばれました。
- Q:地下水に有害物質が検出されたのは大丈夫?
- 地下水の環境基準は、その水を70年間、毎日2リットル飲み続けても人体に影響がないことを基準にしています。
そもそも豊洲市場で地下水を使用することはありません。
地上と地下は厚さ35~55㎝のコンクリートなどで遮断され、土壌も地下水も人に触れることはありません。
地下ピット床面にガス侵入遮断の防護策を行うと共に、地下ピットの換気強化と地下水管理システムの機能強化を進め、更なる安全を確保します。 - Q:豊洲移転延期で例えばどんな影響が出るの?
- A:五輪・パラリンピック招致決定後の都政は、政策の時間軸をすべて2020年に合わせてきました。
築地市場内を通り、五輪・パラリンピック選手村と国立競技場を結ぶ環状二号線建設は、その象徴ともいえるものです。
2020年東京大会の成功は国際公約。それに向けて努力し作ってきた都政の時間軸が、今や根底から覆ろうとしています。
豊洲なら五輪選手への食の提供の国際基準もOKです。