東京都健康長寿医療センター 病院・研究所開設50年・養育院創立150年
【東京都健康長寿医療センター 病院・研究所開設50年・養育院創立150年】記念講演会が、板橋区立文化会館で行われました。
今日の講演では、養育院から健康長寿医療センターに至るまでの歴史や渋沢栄一初代院長の功績などが話されました。
養育院は明治5年(1872年)に本郷(現在の東京大学)に、生活困窮者や孤児・病者などの救済施設として開設。その後、上野・神田・本所・大塚と移転を繰り返し、関東大震災時に板橋大山へ移転してきました。
今日の講演の胆は、養育院と渋沢翁の社会貢献としての耀かしい歴史でしたが、当時は「社会的迷惑施設」であったということも史実でした。
というのも、昭和21年(1946年)に戦争で焼失していた養育院を建て替えるとした東京都に対して板橋区議会は大反対運動を起こしました。地元にしてみれば、戦後の混乱期に東京中の困窮者が板橋に集まるわけですから、反対運動は当然のこと。
結局、都は広大な養育院の土地の一部を板橋区に譲ることで、決着をみました。その際、板橋区が得たのが、現在の板橋区立文化会館・板橋一中・グリーンホール・大山公園でした。
それから四半世紀、昭和47年(1972年)に、養育院は附属病院と研究所を開設。地域に愛される現在の医療センターの礎を築きました。
私は、このセンターから300mの所で生まれ育ち、私の祖父母も母親も、この病院にお世話になってきました。
偉大な養育院・医療センターに誇りを持つとともに、先人達の様々な尽力に感謝致します。
また、私も、いつかこちらにお世話になることがあるかもしれませんが、その時は、よろしくお願いいたします。